清水玲子先生が好きで作った非公式ブログです。 現在は『秘密-THE TOP SECRET-』を中心に。

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# 【秘密二次創作】スイートルーム2

「秘密」の二次創作です。原作とは一切関係ありません。

前作「スイートルーム」(ゲームのキャラ「イッコー」と「マッキー」が出てくる話)
の続きです。
だいたい単発で書いてるんですが、これは前作を読んでからじゃないと読めません。
良かったら前作から読んで下さい。




ちなみに、このシリーズのキャラクター「イッコー」「マッキー」のイメージです。
わざわざイラレを駆使して描いてみました
スイートルーム
もともと、アメーバピグのめっちゃ進化版、っていうイメージだったんですが、描いてみたら・・・こんな感じです;

では「スイートルーム2」をどうぞ!



スイートルーム2

俺は呆然としてパソコンの画面に見入っていた。
こんなことが・・・・

こんなことがあるわけない。
何かの間違いだ。
ウイルスに犯された?

だって・・・・

だって・・・・!

「イッコー、マッキー、お前ら・・・・なんで」

こんな設定があるわけない。
イッコーはマッキーにしっかりと寄り添い、その大きなお腹をなでていた。

なんと。

マッキーが妊娠してる。みたいだ。


----

こんなこと誰にも言えなくて、俺はもんもんとしていた。
「青木、どうした?」と罪のない声で、心配そうに覗き込んでくる薪さん。

あなた、うちのパソコンで妊娠してるんですよ!?

なんて死んでも言えないじゃないか!

マッキーはそもそも、からっぽの状態だった。ぬいぐるみと一緒で、中身のない入れ物だ。
そのからっぽのキャラクターが、外づらだけは薪さんのキャラクターが・・・・

イッコーの想い、願いによって魂が吹き込まれた。と、俺は仮定している。

実は性別も入力してなかった。
性別くらい分かったんだから、入力しておけばよかった・・・
マッキーは女性化したようだ。というより、イッコーの想いが「女性」にしたのかも知れない。
俺自身、「薪さんが女の子だったら!」って思ってた時がある。

今はそんな・・・・
男としての薪さんをひっくるめて、愛してるんだけど・・・・
むしろ男としての薪さんを。


とにかく。
マッキーのお腹は日に日に大きくなっていた。

一か月も経つと、パソコンのイッコー部屋には・・・・

小さな赤ちゃんがいた!
ああ!かわいい!

マッキーのひざの上で眠る赤ちゃん。
栗色でフワフワの髪、真ん丸な瞳、真ん丸な顔・・・全体的に卵のような印象。
「・・・・姉さん?」
亡くなった姉の面影が過る。
いや・・・・
「舞!?」
俺は驚きと、動揺で体が震えた。ある種の恐怖さえ感じた。

イッコーとマッキーは、一緒に「マイ」を育てはじめた。

----

そんなこともあってか、俺は舞の顔を見に行った。
久しぶりに定時であがった俺は、母と舞が暮らすマンションへ向かった。

本当ならば、年老いた母と舞は、俺と一緒に暮らすべきだと思っていた。
しかし俺の生活があまりにも不規則なので
舞が夜中に起こされたりしたらかわいそうだと、母が別居を申し出たのだ。
俺としては寂しい限りだが・・・・
母がまだしっかりしてるうちは大丈夫かなと思っている。

というか、母は舞を育てながらますます強くなっていて・・・雪子さんが居なくなったことで逆に、たくましくなっていた。これならおそらく、舞がある程度自立するまで大丈夫だろう。

「舞!」
俺は最高の笑顔で舞を抱き上げた。
舞はキャッキャと笑ってくれる。
「パパ!」と俺に言う。パパじゃないんだけど・・・って困りながらも、嬉しさがこみ上げてくる。

「舞・・・・」
俺は舞をあやしながら、つぶやいた。
「舞のママが、男だったら、どうかな?」
舞は何も知らない顔で、すやすや眠り出した。いつか舞も、話せばわかってくれるのだろうか。
「舞、パパが好きな人は、男の人なんだ」
俺はなんとなく、薪さんが舞を抱いてる姿を想像した。

に、似合わない~~~~~!!!!
泣きそうなくらい、似合わない。
パパにもママにも見えない・・・・なんてことだ。

----

ところが、マッキーとマイはベストにマッチングしていた。
もう、かわいいなんてもんじゃない。
イッコーは、パパっぽくなっていた。心なしか、少したくましくなったようだ。


「薪さん、うちのパソコンで面白い現象があるんですけど、見にきませんか」
思いきって声をかけてみた。

「そんなくだらないものに興味ない」
氷より冷たく断られた。

「いや、あなた、俺の子ども産んだんですけど・・・・」
いじけてボソッと言ったら、薪さんは「はあ!?」と言って俺を見た。
「いや、何でもないですっ!」
慌てて言う俺に、
「変なこと言うなよ・・・ただでさえ最近、子どもの、1歳くらいの女の子の夢を見るんだ」
それ・・・・マイですよっ!薪さん。


また非番の日、遅く起きた俺は朝食と昼食をかねた食事をした。
それから、イッコーの部屋を覗き込む。
かわいいマッキーとマイを見て癒されるのだ。

・・・・と、思ったら。
俺はまた目を疑った。

マイがいない。

マッキーとイッコーだけで朝食と昼食をかねた食事をし、
そのあとで静かに、幸せそうに寄り添っている。

「おい!マイはどうした!?」
画面に語りかけるが、もちろん反応は無い。

「舞!」
俺は母に携帯をかけながら、外に飛び出していた。

舞に何かあったら・・・・

俺は、もう・・・・・!!!!

『あら、一行、どうしたの?』
母はあっさり携帯に出た。
『母さん、ま、舞は・・・・』

『一緒にいるわよ。あんた、今日、休みだったのね』

え?
なぜそれを知っている?

『今ね、第九にいるのよ』

ええええええええ????

とにかく、俺は第九へ走った。

第九に入ると、母と舞がいた。
母は、お茶菓子を持って第九へ挨拶に来ていたのだ。

「いえね、こっちに越して来てずいぶん経つのに、一度もご挨拶してなかったものですから」
母はよそ行きの格好、よそ行きの声で流暢に語る。
「息子がお世話になってますのに、今さらのご挨拶で申し訳ありませんでしたが・・・」
といって薪さんらに深々と頭を下げている。
薪さんや岡部さんもあたふたしてるじゃないか!

舞は、曽我さんたちに遊んでもらってて、すっかり人気者気取りでご機嫌だ。
「いやぁ~子どもなんて久しぶりに見たよ!かわいいなぁ」
第九の猛者どもも、子どもの前ではデレデレだ。

それにしても俺は・・・・・

母が。

第九の仕事を偏見に満ちた、憎しみに満ちた目で見続けた母が。
ついに、こんな・・・・

やっと解ってくれたのか、どうか、

ともかく。

俺は感動してた。
「青木、ほら・・・・」
薪さんがハンカチをそっと渡してくれた。それで自分が泣いてることに気が付いたくらいだ。

母さん。
舞を育て、ここまで回復してくれて。
やっと・・・・「第九」を「息子の職場」として認めてくれたんだね。
母さん、ありがとう。舞、ありがとう。



「いいお母さんじゃないか」
後で室長室に行くと、薪さんが言った。
「はぁ、まぁ。ありがとうございます。それより、『あんたの上司はえらい美形やね!』って興奮してましたよ」
と苦笑いして答える。

「お前はあの、お母さんと姪子さんをちゃんと守って行かなくちゃならないんだぞ、ちゃんと働けよ」
と、薪さんが活を入れる。
「はい」
俺は笑って答えた。

「ところで薪さん、薪さんのお母さんは、どんな方ですか?」
薪さんはびっくりしてる。
そりゃそうだ。今までこんな、プライベートに切り込んだことは無かった。

「少しずつでいいんです、あなたのことが、知りたくて」
俺は正直に言った。
薪さんはクスリと笑う。
「どうするんだ、僕のことなんか知って」
「知りたいんですもん」
と答えて、俺も笑った。

薪さん・・・・

予感がするんだ。
俺たちきっと、いつか一緒に、寄り添って暮らすだろう。
舞と暮らしたりして、舞が旅立って行ったとしても・・・その後もずっと。

お互いの過去も、背景も、想いも、罪も、すべてひっくるめて愛し合って。
イッコーとマッキーみたいに、寄り添って暮らすんだ。

パソコンの中じゃない。現実の、スイートルームで。
 

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