清水玲子先生が好きで作った非公式ブログです。 現在は『秘密-THE TOP SECRET-』を中心に。

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# 【秘密二次創作】ぼくたち男の子

「秘密」の二次創作です。原作とは一切関係ありません。

青薪です。
ずっと書きたかった「女子高生」を書いてみました。

とはいえ、女子高生の会話、ワードは日々変化しています。
50年後の女子高生が、今のコみたいな話し方をしてるとは思えないのですが・・・
まぁ、細かいことは気にせず読んでいただけたらと思います。

しかも、前後編になりそうだったのを無理やり1話にまとめたので
長いです

よかったらお付き合い下さいませ。
 



ぼくたち男の子

薪さんは女性が苦手だと思う。(だが、女性の方は薪さんが好きだ)
ついでに、薪さんは子どもも苦手だと思う。
つまり、「女・子ども」といったものに一切縁が無いイメージがある。

だがそれでいて薪さんは、女・子どもに甘い。というか、『守るべきもの』と断定して庇護する。つまり女であれば、子どもであれば、どんな対象であれ必ず守るのだ。

あの雪子さんにですら、自分のSPをつけていた。(こう言っては何だが、薪さんより雪子さんの方が絶対に強いと思う・・・)

女・子どもを守るべきと思っているからこそ、決して自分に近づけない・・・

たとえ薪さんが『結婚することを望まれない立場』で無かったとしても、結婚はしなかったと思う。危険な自分に、女・子どもを近づけないだろう。まるで結界を張ってるみたいだ。

そんな、優しさのあまり「女・子ども」に縁の無い薪さんだが、今、その「女・子ども」にすごくイライラしているのが解る・・・

「青木、僕が耐えられなくなったらフォローしろ」

俺にこっそりそう告げた。



第九の応接室。
女子高生が2人来ていた。2人とも2年生。都内の私立、偏差値は中の下。セミロングのちょっと色を抜いた髪に、そこそこ上手い化粧。どこにでもいる女子高生だ。

その2人の会話が・・・

「マジすごい食欲で~ヤバいんだけど!マックで1500円とか使ってんの」
「マジで!?ウケる~~~~!!!!」
「ウケるっしょ」
「ウケんだけどマジで」
「カレシどん引きだし」
「カレシ引いてんの?なんで?」
「聞いて無かったの!?ウケる~~~!だからマックで1500円・・・」

というような、不毛な会話を延々繰り返しているのだ。

これは女だからとか子どもだからとかいうレベルでも無いが、とにかく、女・子どもに優しい薪さんにしてはめずらしく、シャーペンをカチカチしていた(イライラしてる合図だ)


実はこの2人は、ストーカー被害者だ。

多数の女子高生をストーカーしたあげく、自殺した加害者の脳に映っていた。
ただ、加害者であるストーカーには仲間がいて、今後もストーカー犯罪がおこる可能性がある。その防止のため、彼女らの通学カバンに小型カメラを内蔵させてもらうお願いをしているのだった。

しかしこの女子高生たち・・まず入ってきた瞬間から違った。

「てゆーかカワイクないですか!?」
「顔ぉ!」

と、出会い頭に薪さんに言ったのだ。


「・・・てゆーか、というのはナニナニと言うよりは、という比較の接続だ。何も無くていきなり『てゆーか』と始まるのはおかしい」

と、薪さんは後で俺にポツリと言った。

「・・・てゆーか、そんなこと俺に言っちゃう薪さんも可愛いですよ」
俺が正直に言うと、薪さんは俺をにらみ付けた。

だって・・・

薪さんは本当に可愛いと思う。女子高生(彼女たちだって可愛い)が「カワイクないですか!?」とビックリしたのも解る。

俺は・・もうずいぶん前から、薪さんを特別な感情で見ていた。

雪子さんとは全く別の次元で、恋情を抱いていた。
雪子さんへ抱いていた想いが恋愛なのか、今の気持ちが恋愛なのか、全く解らない。どっちが本当だとか、どっちが正しいとか解らない。そんなことはどうでもいい。
とにかく今は、薪さんのことで頭がいっぱいだった。

その想いは、溢れて・・・いつか溢れ出してしまうような気がしている。



「お話で盛り上がってる所、悪いけど・・・」
そういって、薪さんは全力の優しさで女子高生を制した。

「もし嫌な気分になったら悪いけど、この、オジサンは知ってる・・・?」
そう言いながら、ストーカー犯罪者の写真をそっと出して見せた。

「てゆーか知ってるし!」
「てゆーかマジ逮捕されてんのウケる~」

思ったより明るいテンションに安心したのか、薪さんは続けた。

「そう、もう逮捕されたから安心していい。でもまだ仲間がいるんだ。だから君たちの持ち歩いているカバンに、小型カメラを内蔵させてもらえたら・・・」

「てゆーか~」

(てゆーか、で始めるのは辞めろ!)と叫ぶ薪さんの、心の声が聞こえてしまった。相当イライラが溜まってるみたいだ・・俺には解る。

「もう狙われないと思うんだよね。あっし、もうオバサンだし~」
「一年のゆってるコトとかノリにマジついてけないんだよね、若いですな~みたいな」
「人生に疲れきってんだよね」
「恋のしかたとか忘れてんだよね」

「・・・・」さすがの薪さんが、何も言えなくなってる。確かに、16や17でもう人生に疲れたなんて言われたら、何も言えないだろう。

「でもカメラ持ち歩くくらいならいいよ」
「ナンカ万引きGメンっぽくね?」

「ありがとう。これからも警察が君たちを守る」

薪さんの言葉は優しく、ストンと入ってくる。それは女子高生たちにとってもそうだろう。

「青木、このカメラの説明を」

言い残して、薪さんは応接室を去った。

後は俺が・・・

「ではこのカメラの説明をするね。この映像は4時間ごとに書き換えされて・・・」

俺が説明を開始すると、彼女らは微妙にテンションが下がった。

「てゆーかウチらビップですな」

そう言って、女子高生は聞いてるのか聞いてないのか分からないような、でも一応カバンに仕込んでくれた。

「今日はここまでだ、協力ありがとう。車で送るよ。外で巡査が待機してるから・・」

そう言って、俺が別れを告げると・・・

「てゆーかマジで?もう?さっきのでもう、薪さんと会えない系?」
「え?まだ薪さんと写メ撮ってないんだけど」

薪さんと、って・・・俺はいいのかよっ!

「あのね、その、『てゆーか』で始めるのは・・・」

ついに俺が忠告を始めようとした途端、

「てゆーか結構リアルに寂しいんですけど!」

と言われて俺は黙ってしまった。たぶん、つながっていた室長室で薪さんも聞いていたはずだ。

薪さん、なんでこんなに女子高生に好かれちゃうんでしょうね。



後で岡部さんが、薪さんに訪ねた。

「あの女子高生たち、なんで狙われたんですか。やっぱガードが甘いタイプでしたか」

「・・・可愛かったからだろう」

ぼそっと言ったその言葉に、岡部さんはビックリして俺を見た。
薪さんが女子を『可愛い』と言うなんて?
俺は苦笑いするだけだった。




薪さんはモニタールームのデスクで、ストーカーの脳を見終わった。俺の報告書も同時に目を通し「うん、いいだろう」と俺に告げた。

俺はホッとして「ありがとうございます」と頭を下げた。

「あ~・・・」

そういって、薪さんはイスをくるりと回転させ、両手を挙げて大きく伸びをした。

イスの背もたれが大きくそり返る。そのまま、反り返った態勢で立ってる俺を逆さまに見上げ

「今日の女子高生、可愛かったな」

と言い、思い出したようにやんわりと笑った。

「・・・」
そんな薪さんに見とれている俺を、不振に思ったのか「どうした?」と聞いてきた。

「いや、だって、薪さん・・・そんな無防備に伸びとかされたら・・・」

あ、ダメだ。俺、いま、ちょっとヤバい。

とんでもないこと言いそうな気がする。右手で口を塞いでうつむいた。

「俺、俺は・・・」

「おい、どうした?青木」

薪さんが立ち上がって俺の目の前に来た。心配そうに俺を見上げる。近い・・・
そんな薪さんの肩を、両手で掴んだ。

「薪さん、あの・・俺、あなたの部下である前に、警察官である前に、お、男の子だから・・・あんまりそういうことされると、我慢できなくなっちゃうんで・・・」

「?・・・」

薪さんが一瞬、『はぁ?』とでも言いたげな顔をしたが、何となく察してくれたのか、俺の顔が真っ赤なのでバレバレなのか、とにかく、伝わった。伝わってしまったのが、解った。

「お前・・・190の図体で『男の子』とか言うなよ」

そう、突っ込みを入れてくれて、少し笑ってくれたのでほっとした。

「それに、ついでに言うが僕も男だ」

「し、知ってます!」

思わず大きい声で答えてしまった。

「薪さんは男で、俺も男で、でも・・・好きで・・・」

ああ、嫌だ。こんなシドロモドロで告白したいんじゃない。

「青木・・・」

ほら、薪さんが呆れてる。

「でも良かったなって思ってるんです。男だから、薪さんと一緒にいられるっていうか・・男同士だから、一緒に、戦場にいられるっていうか・・・」

「・・・」

俺を見上げる薪さんの、頬が、少しだけ赤らんだ。照れているのだろうか・・これは・・良い反応なのだろうか。

ただ、俺も自覚している。うぬぼれかも知れないが、薪さんだって俺のことを特別な感情で見てくれている・・・のではないだろうか。

だから俺が、俺さえ、「ノーマルに限らない」という意志を伝えれば・・・もしかしたら、応えてくれるんではないだろうか。

「ダメだ」

薪さんは一瞬、笑ったかと思うと却下した。

「ええっ!?」

「男の子らしくない」

そう告げて、くるり後ろを向いて行ってしまう。

「ままままま、待って下さい!」

慌てて追いかける。

「男の子だったら、ちゃんとカッコイイところを見せろ」

「・・・・はい!」

俺は嬉しくて仕方が無かった。薪さんはきっと、俺を受け入れてくれる。



エレベーターを降りながら、微妙な距離感にドキドキする。

しかし俺は、妙に焦っていた。
今・・・今、決めたかった。カッコイイところを。

今決めなければ、このまま今日帰ってしまえば、曖昧なまま流されてしまいそうな危険を感じた。薪さんが「冗談」として流してしまいそうな気がしたので、それが怖かったのだ。

エレベーターを降りて、薪さんの車まで付いていった。
「今日、送ります!」

薪さん用に助手席を空けて、迎えると

「・・・・」
薪さんは黙って俺を見上げ、沈黙した。

俺は薪さんの肩に手を回し、助手席に優しく押しながら導く形に・・・

しかし思わず、そのまま顔を近づけ、キスをしようとした。
これは唐突だっただろうか。
しかし駐車場には誰もいなくて、この位置はカメラもない。
この状況で2人きり、この距離、さっき告白したばっかり。

衝動的にキスしたくなった。

ただ・・・

顔の間5センチで俺は固まってしまった。
ああ、キレイな顔だ。このまま、キスしてもいいだろうか。
薪さん、嫌がるかな?どうかな?さっきの反応じゃよく分からない・・・

と、止まっているとついに薪さんが・・・

「おい、ヤルんなら本気でヤレ!つまんないだろっ!」

って急に怒鳴った。至近距離で急に怒鳴られてビクっとしたけど、そのショックで俺の理性がふっ飛んだ。

両手で半分わしづかみするように薪さんの頭を持ち、口に目掛け突撃するようなキスをした。
うわ!なんだこの柔らかさ!?すごい柔らかい唇だ。これが本当に人間の身体の一部なんだろうか。

ギュ~って押し付けあうようにキスをして、いったん離して見つめあって、また角度をかえてキスをした。

舌を押し込んで、ジュッて音をたてながら薪さんのだ液を吸って、ガツンて歯がぶつかっても夢中で貪った。
ジュパッて音が出ちゃって、ああ、恥ずかしい!とか思っても「もう今更恥ずかしいとか無いだろ」って思ったら、わずかに残っていた理性も消え失せた。
薪さんも少しづつ応えてくれて、俺の舌に自分の舌を絡めて、俺の送り込むだ液を飲んでくれた。

もう何が何だか分からなくなって・・・
舌の感覚なんか痺れて、どっちがどっちの舌で、どこからが唇でどこからが粘膜か分からなくなって・・・

こんなに激しくて、メチャクチャで、汚くて、ヘタクソで、熱くって、痛くなるくらい、でもジーンとする快感が身体の芯から湧き出てくる。興奮する。

こんなキスは初めてだ。
こんな格闘技みたいなキスは絶対、女の子には出来ない。
いや、薪さんにしか出来ない。

『PiPiPiPiPi』

最中に薪さんの携帯が鳴った。

俺は名残惜しそうに薪さんを離し、その受信を見守った。

「薪だ」

薪さんは手の甲で唇をぬぐい、何事も無かったかのように電話に出る。冷静に。

「・・・なに?あの女子高生が?・・・解った。僕の端末に送れ」

といって切ると、そのスマートフォンの画面を切り替えた。すぐに女子高生のカメラの映像が流れた。2人でその画面を覗き込む。

そこには・・・・

あの2人がこっちにむかって手を振っている。

『薪さ~ん!今日はドウモ~』
『薪さん!後で写メ撮って下さ~い』
『あと、あのクソメガネなんだけど、絶対、薪さんに気があるから!』
『気をつけて~!!』

クソメガネ・・・
俺がショックを隠せないでいると、薪さんが・・・

「いくぞ!後で傷つけ。早くしろ」

といって助手席に乗った。俺は「え?え?・・・」とドキドキしながらも運転席へ。

「ど、どちらに?」

「このカメラのある所だ。GPSの追跡をカーナビに出す。そこへ行け」

「ええ?なんで?会いにいくんですか?」

「あの画像の背景を見ただろ。たぶん自宅ではない。カラオケボックスかどこかだ」

ああ、確かに・・・

「もう23時を過ぎている。この時間に18歳未満が外にいるのは都の条例違反だ。家に連れ帰す」

うわ~!
本気で女子高生に邪魔されてしまった!



でも仕方がない・・・

俺たちは『男の子』だから。

男の子は、女の子を守ってあげなくちゃいけないんだ。
小さい頃から言われてきた。

そして結婚する時には、女の子に「幸せにします」って約束をするんだと。

俺たちはきっと・・・・
俺と薪さんはきっと・・・男の子同士だから・・・

お互いに「僕が守ってあげなくちゃいけない」「俺が守りたい」って思うし

お互いに「僕が幸せにします」「俺も幸せにします」って誓い合うんだ。(・・・それはだいぶ先かな・・・)

そうやって女子高生みたいな不毛な会話を繰り返す。
なぜなら、あらゆる面でフェアだから。
そんな恋愛、格闘技みたいな恋愛。すごくワクワクする。


「薪さん・・・」

運転しながら、隣で外を見ている愛しい人に語りかけた。


「俺、返事もらってないんですけど・・・カッコイイところ、見せられそうですか」

薪さんはフッと笑って、こう答えてくれた。

「黙れクソメガネ」

「えええええっ!?薪さんまでそんな、女子高生の言葉に感化されて、なんで、なんで・・・」

俺が涙目になって訴えるも、薪さんは「前を見て運転しろ」というだけで、涼しい顔で外を見ている。


ああでも、俺は確信していた。さっきのキスで応えてくれたのが、薪さんの答えだ。
冷たいふりをして、きっと薪さんなりに悩んでるんだ。

ただ、身体は正直に俺を求めてくれている。キスだけでもう、解った。

きっと俺たち、恋人同士になれる。

常識よりも、欲望にしたがって生きる道を選ぶ。男の子は絶対にそうする。だから・・・

『ツマンナイこと悩んでないで、俺が絶対守るから』

って、いい続けよう。

男の子に生まれて良かった。好きな人を守れるから。



俺は幸せな未来に思いを馳せ、ちょっと背筋をシャンとする。

男なら・・・背筋を正して・・・このコにカッコイイところを見せなくちゃ!

なんてことを考えて、ちょっと武者震いしたんだ。
 

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(前はユーカリというHNでした。今はtwitter名に合わせてちえまるとしてますが、どちらで呼んでいただいても構いません)

●『秘密』の薪さんが好きで作ったブログです。非公式に個人で運営中。

●二次創作、イラスト、感想、レポート、雑記…等々。

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